本宮ひろ志「国が燃える」9巻。

8巻から1年8ヶ月ぶりの新刊。単行本約2冊分をまとめたために分厚くなった最終巻です。
日本軍の南京入城後はキング・クリムゾンが発動していました。

単行本9巻をまとめるにあたり、一部を削除し再編集しました。

とのこと。それ以外の注釈は見当たりません。


主人公・本多勇介は日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連軍の侵攻後も満州に残ってシベリア送りにされ、シベリアでもインテリ層に対する赤化教育を受けることを断固拒否*1。過酷な強制労働を強いられながらも周りの抑留者を励ましながら生き延び、昭和34年、最後の引き揚げ船のタラップを最後に降りた。満州入植者の悲劇の間接的な責任(入植の旗振りを行った)を感じていたからです。引き上げ後も特例で通産省へ復帰する話を断り、故郷で農業に従事して天寿を全うした。

本宮漫画の主人公とは思えない人生ですね。
アレが無ければ、もうすこしじっくり描かれただろうに…

国が燃える 9 (ヤングジャンプコミックス)

国が燃える 9 (ヤングジャンプコミックス)

*1:洗脳されたふりをして早期帰国も可能だったかも