ふんどし刑事ケンちゃんとチャコちゃん

来月(3/18発売)の『スーパージャンプ』増刊が徳弘正也「ふんどし刑事ケンちゃんとチャコちゃん」総集編の理由について考えてみた。

狂四郎2030」オアシス農場編の総集編*1でも別にいいんじゃないかという声もあるかと思うけれど、ケンチャコを再び世に出すチャンスが今だからだろう。

ケンチャコは1986年の『スーパージャンプ』創刊号から「新・ターちゃん」開始まで断続的に掲載されたということで、その当時の時事ネタも入っている。時事ネタは風化しやすく、後で読み返すとつらいものがあるのだけれど、現在、当時流行のものがリバイバルしている。ファミコンミニだ。


まあ、あの一発ネタ(第2話)だけでケンチャコ復刻するわけではないだろうけどね。徳弘正也は「スーパージャンプ」の看板だし、『Oh』のリニューアル( 隔月に規模縮小?)に際して、創刊当時の原点に立ち返るという意味があるんだろう。きっと。
当時、徳弘正也も「ターヘルアナ富子」を打ち切られたばかりで、次の連載である「ターちゃん」が始まるまでの苦しい時期を繋いだのが「ケンチャコ」でもあるし、このときの『スーパージャンプ』での仕事がのちに「狂四郎2030」に繋がったという意味でも、彼のキャリアの中で忘れてはいけない作品であるはずだ。

*1:いままで八木編、白鳥編の総集編が出ている